「しやくしょ」それはあの世とこの世の境界線

【漫画】死役所のネタバレや感想を書いてます

「死役所」3巻 第13条 カニの生き方③ ネタバレ 【まっすぐに歩いて逝ったカニ】

今晩は~!ホラー大好き、でも怖いの苦手な零です(^^ゞ

 

今夜も「死役所」3巻 読んでみました

 

 

この話は第12条カニの生き方②の続きです

第13条 カニの生き方③

 

佐尾の父親は、佐尾が小学生の頃から病気で入院をしていた

 

父親は重い病気だという事だけで
詳しい病名までは教えてもらっていなかった

 

父は生涯、佐尾に病気のことを隠していたが
父が亡くなった後、母親が病気のことを教えてくれた

 

 

その病気は『家族性アミロイドポリニューロバチー』

 

 

遺伝性のもので、佐尾も同じ病気になるかもしれない
発症すれば父親と同じようになると聞かされたと

 

 

そして佐尾が28歳の時、父親と同じ病気を発症したのだった

 

 

発症すれば余命は10年と言われている‥

 

 

佐尾は番組に出場した後、病院に戻っていた

 


高関が見舞いに訪れた

 

 

「デッドオアコント」の結果は散々だった

 

訳わからんとか、決勝枠もったいないとか
ネットで散々叩かれていた‥

 

 

遺書どうだった?と、佐尾は高関に聞いた

 

「‥つまらんかった

悪いけどオレはあのネタ納得いかないさ

オレに病気を隠してたことだで

相方だず!友達だず!ちゃんと教えろさあ!

何でさぁ、話してくれなかっただず‥」

 

 

それに対して佐尾は

 

「病名が長くて君には覚えられないと思ったからだわ」

 

 

「な、なんじゃそりゃああああ!!」と高関が笑った

 

 死ぬまで芸人でいろし!

死ぬまで一緒にコントするで!と誓った‥

 

 

 

「死役所」の「病死課」に佐尾の姿があった

 

芸人と聞いて「死役所」職員のハヤシは
サインをもらおうと会いに行くが

 

既に「成仏課」で手続きをして、もう成仏したという

 

ハヤシは「そんなに死に急いでどうするんすか!」

(すでに死んでますけどね(笑)と、シ村)

 

 

 確かに迅速な方ですねぇ‥と、シ村が言う

 

思い返すこともしたくなかったのか、あるいは

 

振り返る必要もない程

満足して亡くなられたか‥

 

 

まっすぐ歩いてきて


すぐ提出して


すぐ成仏したよと

 

 

 

佐尾の死後、高関は一人、舞台に立っていた

 

自分で作った初ネタだという‥

 

「あなたたちは信じられないかもしれないが
私はある男の感情である

 

男は死んでしまったが、私だけがこうしてこの世に残った

 

あの男は感情だけ置いて死んでしまったのだ!

 

まったくどうしようもない男である

 

何より残された私は一体どうなる

 

器を亡くした感情はもはや抑えきれない

 

溢れて溢れて溢れるばかりだ!

 

私はあの男が憎い

 

私は孤独になった私を受け入れることが出来ない!

 

だが、あの男は


孤独な自分も、そうでない自分も
重い病にかかってしまった自分も

 

全てを受け入れていました

 

私は駄目です

 

覚悟はしていたとはいえ、あの男が死んで一人の舞台が

 

こんなにも苦しいなんて

 

私は佐尾のことが本当に、本当に好きでした

 

佐尾の死はいつの日かきっと

 

笑いに変えて皆さんに届けますっ

 

それまでどうか


見守ってください‥」

 

 

 

遺書の最後にはこう書いてあった

 

「最後に相方、高関へ

 

はっきり言って君には


ネタを書く才能がありません

 

ですが高関君には


人に愛される才能があります

 

だから何とかなるでしょう

 

それでは私は逝きますごきげんよう

 

カニすべからく佐尾高慈」

 

 

切ないお話でしたが、佐尾は自分の運命を受け入れ
高関という最高の相方と出会えた事で
悔い無い人生を全うしたのではないかと思います

 

自分にはこんな友情で結ばれた親友はいるのか?
と、自問自答するのでありました

 

 

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このカニの生き方は最初のページだけ立読み出来ますよ!

 

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