「しやくしょ」それはあの世とこの世の境界線

【漫画】死役所のネタバレや感想を書いてます

「死役所」8巻・第38条 理想の家族 ネタバレ【死んでから愛情確認して喜ぶなよ!!!】

こんばんは。
ホラー大好き、でも怖いの苦手な零です。

 

今回も引き続き「死役所」8巻を読んでみました。

 

 

 

 

第38条「理想の家族」ネタバレ

このお話は、感情を押し殺して生きていた
いたいけな子供のお話です。

 

 

小学生の秀哉くんは家で宿題をしながら
仕事をしている母親の帰りを待っていた。

 

 

もう少しで夜の8時になろうとしていた‥。

 

 

しばらくするとお母さんが帰って来た!

 

急いで玄関に出迎えに行く秀哉。

 

 

「夕飯食べた?」と聞く母に
少年は、「まだ」と答える。

 

 

すると母親は、眉間にしわを寄せて

 

 

「え?まだなの?何で食べないのよ。

早目に食べるよう言ってたでしょ!」

そう言うと、面倒くさそうに冷蔵庫を開け

 

何食べる?

ほら!

何がいいの!?

 

そう聞かれ、秀哉は「何でもいい」と返事をすると‥

 

 

何でもいいのが一番困るのよねー!

 

 

そう言って母親は

 

冷凍のチャーハンを自分で温めて食べる様に言うのだった‥。

 

 

 

秀哉くんは、お母さんと一緒に食べる事が出来れば

何でもいい‥と思っていたのだ。

 

 

父親も毎日、仕事で帰りが遅かった。

 

 

時計の針は既に夜の11時30分を回っていた。

 

 

 

秀哉は明日土曜日だからと夜更かしし
て父親の帰りを待っていた。

 

 

しばらくすると父親が帰って来た!

 

 

母親が帰って来た時と同じように玄関に迎えに行く。

 

 

すると父親は‥

 

まだ起きてるのか?早く宿題して寝なさい!

 

 

と、秀哉の相手をせずに行ってしまうのだった‥。

 

 

 

夜中の1時頃、急にトイレに行きたくなった秀哉は
一階に下りて行くと

 

夫婦が口喧嘩をしていた‥。

 

 

父親は、仕事が忙しいからと
子育てを母親に全部押し付けていた。

 

 

たまには仕事を休んで学校行事に
参加するよう母親が言うと夫は

 

普通母親が出るもんだと一歩も譲らない。

 

 

秀哉が産まれてから

私ばっかり犠牲になってるじゃない!

 

 

両親の言い争いを聞いていた秀哉は、
何も言わずに部屋へ戻るのだった‥。

 

 

 

 

朝起きると秀哉は風邪を引いてしまったのか

体が重く感じるのだった。

 

 

朝の8時

 

土曜日だったが、母親は仕事の為、既に家を出ていた。

 

父親は仕事が休みだったが、ちょっと出かけてくると

秀哉の様子も見ずに出かけようとしていた。

 

 

熱を測ってみると‥38.5℃あった!

 

 

秀哉は、お父さんが出かける前に

熱がある事を言った方が良いかな?と思ったのだが‥

 

 

いつも両親は忙しそうだし

自分の看病で仕事に行けなくなって

2人がまたケンカしたら悪いと思い

 

熱が出た事を黙っている事にした‥。

 

 

それに‥

 

 

今我慢していたら

きっと後で、褒めてもらえる

 

 

このまま熱、下がりませんように‥

 

 

 

午後1時‥38.6度

 

 

秀哉は体温計を見て「よし」と言う!?

 

 

しかし背中が痛かった‥

 

気持ちも悪いけど、お腹も減ってきた。

 

 

早く帰って来てよぉぉ‥。

 

幼い心が悲鳴を上げていた。

 

 

 

秀哉は高熱にうなされながら、
両親がまだ仲が良かった頃、自分が風邪を引いた時に
看病してくれた事を思い出していた‥。

 

 

ハチミツリンゴ生姜湯‥飲みたいなぁ‥。

 

 

夕方の4時半を過ぎても家には誰も帰って来なかった‥。

 

 

熱は39度まで上がっていた。

 

 

ボク‥このまま死んじゃうんじゃないかな‥

 

 

死ぬ前に、よく我慢したね

偉いぞって褒めてもらって‥

 

 

それで、いっぱい心配してもらって‥

 

 

ハチミツリンゴ生姜湯‥

 

 

 

夜の8時前に、やっと父親が帰ってきた!

 

 

ただいまー!

おーい秀哉!

夕飯喰ったか?

 

 

秀哉の姿が見えず、部屋のドアを開ける父親。

 

 

 

‥って、お前ずっと寝てたのか!?

 

土曜日だからって‥!?

 

 

やっと異変に気づいた父親!

 

 

秀哉!

おい秀哉!!

秀哉‥!?

 

 

秀哉はガクガクと体を小刻みに震わせ

ケイレンを起こしていた!

 

 

 

急いで奥さんに電話で連絡するのだが‥

仕事の最中なのか、けげんな対応をする。

 

 

もしもし!

 

‥いや、聞いてくれよ!!

 

秀哉がー!!

 

 

 

 

 

秀哉は「死役所」にやって来ていた‥。

 

 

坊主、病気か?と、イシ間が声を掛ける‥。

 

 

無言で立ち尽くす少年に石間は

 

えっと‥病気ごとに色々課があってだな‥と
「死役所」の説明を始めるのだった‥。

 

 

すると秀哉は、イシ間の手をつかみ

ぎゅっ‥と握るのだった‥。

 

 

 

イシ間に案内されシラ神さん担当の「病死課」に案内される秀哉。

 

 

 

秀哉は、インフルエンザを発症して亡くなったのだった‥。

 

 

それであんなに熱がでたんだ‥

そう言って肩を落とす秀哉を見てイシ間は

 

 

なっ坊主、元気出せ!

‥ってのはムリだろうから‥えーと‥

 

苦しい思いした分、来世では‥

 

いや‥あーと‥‥

 

 

 シ村から

 

何をそんなに必死になっておられるのですか?

と、ツッコミを入れられる。

 

 

だー、うるせいなっ!!

 

子供好きなイシ間は

うるっっと、泣き始める‥。

 

 

ごめんなさいハンカチか何かを‥と
心遣いを見せるシラ神。

 

 

 

あの‥ボクが死んだ時

お父さんとお母さん、どうしてたんですか‥?

 

そう尋ねる少年に、シ村が

 

2日間、昏睡状態だった間、ご両親は

つきっきりで、随分心配していたと答える。

 

 

そうなんだ‥

仕事も休んだってことですよね?

 

 

そうかもしれませんねぇ‥

 

生前はご両親が忙しく、よくお一人でいらしたようですが

 

最期は一緒にいられてよかったですねぇ

 

そうシ村が言うと秀哉は

 

はい、よかった!と返事をする。

 

 

少年は、両親が自分を心配してくれた事を喜ぶのだが‥

 

 

バン!

 

イシ間が机を叩き、立ち上がり怒り始める!?

 

 

何が良かっただ!

 

おめぇわかってんのか!?

 

死んじまったんだぞ!

 

もう父ちゃんと母ちゃんに会えねぇんだぞ!

 

 

死んでから愛情確認して、喜ぶなよ!!!

 

 

 

もっ‥! かっ、勘弁してくれよ‥

 

子どもが死ぬのは見てらんねぇ‥。

 

 

イシ間は、ぽたぽたと大粒の涙を机に落としていた。

 

 

 

それを不思議そうな顔をして見ていた秀哉だった‥。

 

 

 

 

その頃、この世では‥

 

 

亡くなった秀哉の遺体の前に

いがみ合う夫婦の姿があった‥。

 

 

どちらも相手のせいにしているのだった。

 

 

これで‥俺たちを繋ぐものがなくなったな‥

 

何それ‥今そんなこと言う‥?

 

最低‥

 

この夫婦の溝を修復してくれるものは
もう何もなかった‥。

 

 

 

「死役所」ではイシ間が取り乱してしまった事を詫びていた。

 

 

少年が申請書を書き終わるとイシ間は

秀哉の頭をわしゃわしゃと撫で

 

今までよく頑張ったな‥

 

と優しい顔を見せる。

 

 

秀哉もにっこりとほほ笑み返す。

 

 

 

なあ坊主‥


俺と一緒に成仏するか?

 

 

え?本当に!?

 

ああ、つっても俺は天国には行けねぇだろうから

途中までだけど‥。

 

 

 

イシ間さん、我々は‥

 

シ村が困り顔でそう言うと、イシ間は
重い口を開く‥

 

 

任期満了の辞令が来た

 

 

それを聞いて複雑な顔をするシ村とシラ神。

 

 

イシ間は今まで誰にも辞令が来ていた事を話していなかったのだ‥。

 

 

な、坊主

おめぇ今までずっと1人で寂しかったもんな。

 

成仏ぐらい誰かと一緒がいいよなぁ?

 

 

うん!と答える秀哉。

 

 

 

シ村さん。受付、頼んでいいか?

 

 

心を決めたイシ間がお願いをする。

 

わかりました‥

 

そう答えるシ村だった‥。

 

 

 

 

どれ程秀哉は愛情に飢えていたのだろう‥

両親の不仲は自分のせいだと、気を遣い

何も言えずに死んでしまった少年‥

 

今度生まれ変わる時は仲の良い親の元に

生まれて欲しいと思うのでした。

 

 

 

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